2021年10月6日水曜日

2つの共感

 もう一つの共感を意識して使ってみよう




こんにちは。ライズワンズ株式会社の村上です。
早速ですが、今回は「共感」をテーマにお話しさせていただきます。


■共感が増えると互いに安心感も増す

誰との会話においても共感されると話しやすいですよね。
「伝わっているな」とか「好意的に受け止めてもらえている」とか、
安心感がありますね。


店舗の中でもまったく同じで、
スタッフ間でも対お客さまでも会話の中に共感がたくさんあると
その場が盛り上がるし、親近感も芽生えてきます。


■いつも共感出来るわけではない?

しかし、ここで問題になることが一つ。
それは共感出来る内容でなければ共感のリアクションが出来ないと言うこと。

当たり前で、仕方のないことかもしれませんが
このままでは、もし同意できる部分が少ない相手の話を聞くときは
会話はまったく盛り上がらず、互いに安心感のない場のムードを作ってしまいます。


■もう一つの共感を使いこなそう

じつは会話上手な方はもう実践しているのですが、
共感は2種類あると言うことを知ること、そしてそのもう1種類の
共感を意識して使うだけで、どのような人との会話でも
共感を発信し続けることが出来ます。


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●従来の共感のイメージ

\同意的共感/「うんうん、分かる分かる!そうだよね~」

これは相手に同意できる部分が見つかり「私もそう思う!」を伝えています。
だから安心感や親近感が湧きますね。

●もう一つの共感

\尊重的共感/「なるほど、そう思うんですね。」

これは自分は同意していなくとも、相手がそう考えていることを尊重した
リアクションです。自分と考えが異なるからといって否定したりリアクション
しないのではなく、あなたの意見を尊重して受け止めてますよ。を伝えます。

自分の考えを尊重しようとする態度に、やはり安心感が湧きます。

::::::::::::::::::::::::::::::


この尊重的共感を更に効果的にするために、ぜひセットで覚えたいのが
「なぜ?そう思うんですか?」

この質問を必ず投げかけましょう。

それは、相手との会話は、いつも同意できることばかりとは限りません。
でも私たちは無意識に安心感を求め、同意できる部分にばかり意識が向き、
そこばかり探しがちです。


一方で、意見が合わないときは見切りを付けてスルーしがちです。
ここでぜひ

    「なるほど、そう思うんですね。」「なぜそう思うんですか?」

この流れでリアクションする会話を習慣づけてみませんか!


同意できない内容も興味関心を示して、相手にマイクを向けて
インタビューするかのように耳を傾けることで、相手は気持ちよく話せます。
話してもらっているうちに同意できる部分も出てくるかもしれませんね。


ぜひこの尊重的共感と質問を意識して使いこなし、
共感のストライクゾーンの広い聞き手として周囲を安心させる存在になって下さいね。

いつも応援しています。


ではまた。村上いずる












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ライズワンズ 株式会社
代表取締役  村上出

キャリアコンサルタント
登録番号:20039998

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横浜市港北区新吉田東8-41-20-113

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2021年9月30日木曜日

身構えない、あきらめない、合意形成の手順

忙しい日々に心の余裕は奪われがち


リモートワークによってコミュニケーションも限定的なものに。
「席を立ったついでに一声かける」
そんなささやかなやり取りが失われました。


店舗では限られた人数で、日々淡々と業務をこなす場面が増え、
潤いが失われているかのようです。


そんな環境で物事を決めていかないと行けない場面、
意見が合わないと、いままで以上にストレスを感じる。
「はぁ~やんなっちゃう・・・どうしよう・・・」 





こんにちは。
ライズワンズ株式会社の村上です。閲覧ありがとうございます。

意見が合わないとき、皆さんどうしていますか?
忖度してゴックン飲み込んだり、時に食い下がったり。
いずれにせよ時間とエネルギーが奪われる。そしてスッキリしない。

そう、合意形成ってとりあえず着地はするけど遺恨が残りがち。
決まったのに動いてもらえない。あぁ・・・やんなっちゃう。

どうすればいい?

そんな悩みにお応えします。
早速「身構えない、あきらめない、合意形成の手順」をお伝えしますね。

::::::::::::::::::::::::

押さえたいポイントは2つ。
❶価値観をどう扱う?
❷この話し合いの目的は?

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合意できないときに何が起きているか?

話が通じない。うんざりする。そんな時は互いにストレスが高まります。
それは“価値観”が合わないからです。


※価値観は過去の出来事をどう意味づけたかで定着していきます。
ペットを飼うなら犬!家を買うなら一軒家!というように、
これらは過去の「快」もしくは「不快」の経験から自身の信念として定着します。


価値観は本人の判断基準となるので、容易に変えることは難しい。
価値観に合わない相手はストレス反応が出ます。



始めにすること

では、どうすればいいか?まずは価値観を否定しないこと
相手の価値観(過去の経験と意味づけ)に敬意を払います。
相手の主張に対して「なぜそう思うのか?」を質問します。


※このときに突き放すように聞いては逆効果。興味関心を示し
 インタビューするかのつもりで質問しよう。


主張の根拠を互いに丁寧に聞く

まっとうな相手ならば、一通り自身の主張をした後に
「あなたは?」と聞いてくるでしょう。聞かれなかった場合は
自分から「私がなぜこう思うのかというと・・・」と伝えましょう。


ポイント❶価値観をどう扱う?

価値観を前面に主張すると遺恨が残ります。
互いに丁寧に聞いた後は、価値観は脇に置いておきます。


ポイント❷この話し合いの目的は?

合意形成するには、価値観は脇に置いておきます。
この話し合いは何のためにやっているのか?
目的を互いに合意することが最大のポイントです。


※例えば上司との対話で、下期の重点取り組み項目について
あなたは商品構成の見直しが必要と考え
上司はスタッフの再教育だと考える。

話し合いの目的は何か?売上対策か、クレームを減らすのか、
離職率を下げるのか?固定客を増やすのか?この目的を絞り込む。


目的が絞れれば冷静に決められる

目的が明確になれば、それぞれの主張(価値観)に優先順位を付けて
取り組めば良い。


::::::::::::::::::::::

誰もが自分の価値観は大事にしたい。相手も同じ事。
対話において互いに価値観を否定する必要はない。
たいていの場合、どちらの価値観も正しい。


\おさらい/

・目的が絞られれば優先順位を付けて取り組めば良い
・互いの価値観を丁寧に扱う時点で相手に同意出来る場合もある
・もしくはA案orB案ではなく、あらたなC案が生まれることもある


最後にこの流れを身につけるためのフレームを添付しておきます。
上記流れを踏まえ記入していくと思考の整理が出来ますよ!
これで意見の相違も憂鬱になりません。

「この人なぜそんなふうに考えるんだろう?」
明るい気持ちで興味関心を持ってマイクを向けるつもりで尋ねるのがポイント!




どうか自他の「価値観」を丁寧に扱える人となって、
周囲に良い影響を与える存在になって下さいね。応援しています!


ではまた。


村上いずる


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代表取締役  村上出

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